胸やけ・げっぷ・胸のつかえ・胸痛・咳など。胃酸が出過ぎて胃から食道へと逆流する状態。
詳細な問診・内視鏡など。生活習慣の改善(脂っこい食事や刺激の強いものを避ける、酒・喫煙を控える、食べ過ぎ、肥満、便秘)が必要。薬物療法(まれに手術療法を行うこともあり)
みぞおち付近の痛みが多いですが、無症状のこともあります。潰瘍から出血すれば吐血・黒色便をきたすこともあります。原因はヘリコバクター・ピロリ菌と消炎鎮痛剤(NSAID)によるものが大部分を占めます。
上部消化管内視鏡(胃カメラ)、胃バリウム検査等を行います。ピロリ菌陽性ならば除菌治療を、消炎鎮痛剤が原因ならば中止が望ましい。その他薬物療法を行います。
乳児期までに経口感染で胃に住み着くとされています。ほとんどは無症状ですが、胃十二指腸潰瘍・胃がんの主な原因となります。高齢者ほど感染率が高い。
血液・尿検査や、内視鏡検査(迅速ウレアーゼ試験)、呼気試験査等で検査します。内服薬による除菌治療が可能です。(成功率は70~80%)
便潜血反応をきっかけとした大腸検査で見つかることが多い。粘膜の限局的な隆起で、そのほとんどは良性ですが一部悪性を含みます。
大腸内視鏡検査・注腸バリウム検査で検査します。大腸内視鏡では小さなポリープはその場で切除することもあります。大きなポリープは腹腔鏡下手術等で切除します。
便秘、下痢、血便、腹痛、体重減少など。良性ポリープが成長して大腸がんになる場合と、最初から小さな早期大腸がんとして発症する場合があります。
大腸内視鏡検査・注腸造影検査で診断。早期癌は内視鏡的に治療的切除ができます。進行がんは手術。手術不能であれば化学療法(最近、治療成績が少しずつ改善)
特別な疾患なしに、腹痛・下痢・便秘などの腹部不快感が長期間にわたってくり返す。腸管の運動および知覚異常、ストレス、腸管内腔の諸因子が関与すると言われています。
器質的疾患を否定するために大腸検査などをすることがあります。規則正しい食生活・排便習慣に注意し、お酒・カフェイン・炭酸飲料・刺激の強いものを控える。十分な休息・睡眠、ストレス解消を心がけ、薬物療法を行います。